ポルトガル移住を考えるとき、ビザや仕事と同じくらい気になるのが「家賃はいくらか」「どんな住まいが現実的か」という点ではないでしょうか。本記事では、リスボンやポルトなど主要都市の家賃相場から、賃貸契約の仕組み、エリアごとの住みやすさ、生活費シミュレーションまで、ポルトガルの住まい情報をまとめて紹介します。日本との費用比較や物件探しの具体的なステップも取り上げますので、移住の予算感やエリア選びの参考にしてください。
ポルトガルの家賃相場|都市別・物件タイプ別の最新データ

ポルトガル移住を考えるとき、最初に気になるのは「家賃はいくらぐらいか」という点でしょう。ここでは、リスボン・ポルト・地方都市ごとの家賃相場と、日本(とくに東京23区)との大まかな比較を押さえます。
以下の金額は、ポルトガル現地の不動産ポータル(Idealista など)の掲載賃料と、2023〜2024年の移住者の公開データ・体験談をもとにした概算です。ユーロから日本円への換算は「1ユーロ=約160円」としています。
リスボンの家賃相場(ワンルーム〜3LDK)
首都リスボンは、ポルトガルでも家賃がもっとも高いエリアです。中心部と郊外で水準が大きく違うため、エリアを分けて見ていきます。
執筆メモで示されているように、「リスボン中心部のワンルームは月1,200〜1,800ユーロ、郊外は700〜1,000ユーロ程度」が、現在の相場感に近いとされています。このレンジをもとに、間取り別の目安を整理すると次のとおりです。
- リスボン中心部(バイシャ、シアード、カイス・ド・ソドレ周辺など)
- ワンルーム(スタジオ):1,200〜1,800ユーロ(約19.2万〜28.8万円)
- 1ベッド(日本の1LDKイメージ):1,500〜2,200ユーロ(約24万〜35.2万円)
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2〜3ベッド(2LDK〜3LDK相当):2,000〜3,000ユーロ(約32万〜48万円)
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リスボン郊外(オエイラス、アルマダ、アマドーラなど)
- ワンルーム〜1ベッド:700〜1,000ユーロ(約11.2万〜16万円)
- 2ベッド:900〜1,300ユーロ(約14.4万〜20.8万円)
- 3ベッド:1,200〜1,700ユーロ(約19.2万〜27.2万円)
この水準は、東京23区のシングル向け物件と比べても安いとは言えません。総務省統計局の「住宅・土地統計調査」などから分かる都心部の家賃動向を踏まえると、リスボン中心部のワンルーム 1,200〜1,800ユーロは、「東京の人気エリアでかなり良い物件を借りる水準」と考えたほうがイメージしやすくなります。
短期滞在用に Airbnb を使うとさらに割高になりがちです。複数の日本人移住準備者が note などで「Airbnb は狭い割に高く、長期滞在だとコスパが悪い」と書いており、同じ予算でも長期賃貸に切り替えると1〜2割ほど安くなるケースが目立ちます。リスボンは住宅不足かつ観光需要が高く、短期賃貸にプレミア価格が付いていると説明されることが多くなっています。
ポルトの家賃相場と生活コスト
ポルトはポルトガル第2の都市ですが、リスボンより家賃を含めた生活コストを抑えやすいことで知られます。執筆メモのとおり、「ポルトはリスボンより2〜3割安い傾向」が目安として語られることが多い状況です。
この前提で、ポルト市内の相場をリスボンと比べると、次のようなイメージになります。
- ポルト中心部(ボアビスタ、アリアドス周辺など)
- ワンルーム〜1ベッド:900〜1,300ユーロ(約14.4万〜20.8万円)
- 2ベッド:1,100〜1,600ユーロ(約17.6万〜25.6万円)
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3ベッド:1,400〜2,000ユーロ(約22.4万〜32万円)
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ポルト近郊(ガイア、マトジニョシュなど)
- ワンルーム〜1ベッド:650〜1,000ユーロ(約10.4万〜16万円)
- 2ベッド:850〜1,200ユーロ(約13.6万〜19.2万円)
- 3ベッド:1,100〜1,500ユーロ(約17.6万〜24万円)
同じグレード・立地の物件なら、リスボンより月200〜400ユーロほど安いことが多く、年間では数十万円単位の差になります。家賃に連動して、外食・交通費・日用品もポルトのほうがやや安めの傾向があり、トータルの生活コストも下げやすくなります。
家賃を抑えつつ、インターナショナルスクールやコワーキングスペース、IT企業のオフィスなども増えていることから、「仕事や子どもの教育環境は確保しつつ、リスボンほど家賃が高騰していない都市」としてポルトを選ぶ長期滞在者も増えています。
アルガルヴェ・コインブラなど地方都市の家賃
地方都市に目を向けると、「地方都市(コインブラ・ブラガ・アルガルヴェ)は500〜800ユーロ台が中心」という執筆メモの整理は、実際の感覚とも大きなズレはありません。
代表的な地方エリアごとの目安は次のとおりです。
- コインブラ(大学都市)
- ワンルーム〜1ベッド:500〜750ユーロ(約8万〜12万円)
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2〜3ベッド:700〜1,000ユーロ(約11.2万〜16万円)
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ブラガ(北部の中核都市)
- ワンルーム〜1ベッド:500〜700ユーロ(約8万〜11.2万円)
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2〜3ベッド:650〜950ユーロ(約10.4万〜15.2万円)
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アルガルヴェ沿岸部(ラゴス、アルブフェイラ、ファロなど)
- ワンルーム〜1ベッド:550〜900ユーロ(約8.8万〜14.4万円)
- 2〜3ベッド:750〜1,200ユーロ(約12万〜19.2万円)
内陸の中小都市や村レベルになると、400〜600ユーロ台(約6.4万〜9.6万円)で2ベッドが見つかることもあります。その一方で、英語が通じにくい、公共交通が少ない、病院やインターナショナルスクールが遠い、といった不便さも出てきます。
家賃だけを見ると、地方都市はリスボンの半額〜3分の2ほどで済むケースが多い状況です。ただし、車がほぼ必須となり、ガソリン代や維持費が上乗せされるケースも多くなります。家賃だけでなく、トータルの生活コストで比較することが欠かせません。
日本と比べてポルトガルの家賃は安いのか?
最後に、日本、とくに東京23区と比べて「ポルトガルの家賃は本当に安いのか」を整理します。
日本の一次情報として、総務省統計局の「住宅・土地統計調査」では、50代の持ち家率低下や賃貸住まいの増加が指摘されています。「50代の持ち家率は約65.5%で、東京都の50代の持ち家率は54.8%」というデータから、都心部で長期的に賃貸暮らしを続ける人が多い実態が分かります(総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計」)。この文脈では、老後まで賃貸で暮らす場合の「家賃負担の重さ」が大きな不安材料として語られています。
では、その「重い家賃負担」を避けてポルトガルへ移住した場合、どの程度差が出るのでしょうか。
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東京23区・人気エリアのワンルーム〜1K
10万〜13万円前後がよくあるレンジ(民間賃貸データベースや不動産ポータルの情報からの目安) -
リスボン中心部のワンルーム
1,200〜1,800ユーロ(約19.2万〜28.8万円) -
ポルト中心部のワンルーム
900〜1,300ユーロ(約14.4万〜20.8万円) -
地方都市(コインブラ・ブラガなど)のワンルーム
500〜800ユーロ(約8万〜12.8万円)
数字だけ見ると、リスボン中心部は東京より高いか、同等以上となることが多い状況です。「安い海外生活」を期待して選ぶと、ギャップを感じる可能性があります。一方で、ポルトや地方都市の家賃は、東京23区の同条件物件よりやや安いか、同程度に収まりやすくなります。
日本の住宅政策では、国土交通省の「住宅セーフティネット制度」のように、住宅確保要配慮者(低所得者、高齢者など)の入居を拒まない賃貸住宅の登録制度が整えられています。埼玉県の案内では、この制度を「民間賃貸住宅の空き室や空き家を活用して、低額所得者、高齢者、障がい者、子育て世帯などの住まい探しにお困りの方(住宅確保要配慮者)の入居を拒まない民間賃貸住宅の登録や、住宅確保要配慮者の入居支援等を行う」と説明しています(埼玉県サイト「民間賃貸住宅を活用した住宅セーフティネット」)。
このように日本でも家賃負担や高齢者の賃貸入居問題に対する公的なセーフティネットが整いつつあります。一方、ポルトガルでは日本語でアクセスできる情報が限られます。そのため、「老後の家賃負担を下げるための海外移住」を考える場合は、次の前提を押さえておく必要があります。
- リスボン中心部はむしろ割高で、日本より安いとは言いにくい
- ポルトや地方都市なら、東京より家賃負担を抑えられる可能性がある
- ただし、車の維持費や医療アクセス、子どもの教育費など、家賃以外のコストも含めて検討する必要がある
ポルトガルは「ヨーロッパの中では家賃が比較的抑えめ」と言われます。ただし、リスボンはすでに世界的に見ても高い部類に入りつつある点には注意が必要です。移住を考えるときは、リスボンだけでなく、ポルトやコインブラ、ブラガ、アルガルヴェ内陸部など複数都市の家賃相場を比較しながら、「家賃・生活コスト・インフラ・教育・仕事」のバランスを確認していく必要があります。
ポルトガルの住宅市場の現状|近年の家賃高騰と背景

リスボン・ポルトで進む家賃高騰の実態
ポルトガルは「西ヨーロッパの中では物価が安め」と紹介されることが多い国です。ただし首都リスボンや第2の都市ポルトでは、この数年で家賃が急速に上昇しています。とくにリスボン中心部は、「安いヨーロッパ」というより「日本の大都市と同等か、それ以上」に近づきつつあると見たほうが現実に近くなります。
OECD や欧州委員会のレポートでは、ポルトガルの住宅価格と家賃が所得に比べて大きく上昇していると繰り返し指摘されています。たとえば欧州委員会は 2023 年の国別報告で、ポルトガルについて「住宅価格と家賃が可処分所得の伸びを大きく上回り、特に低所得層と若年層の住宅取得・賃貸が難しくなっている」と分析します(European Commission, Country Report Portugal 2023)。
ポルトガル国家統計院(INE)の住宅価格指数でも、2015 年以降の 7~8 年で住宅価格が 80%以上上昇した地域があることが示されています。とくにリスボン都市圏とポルト都市圏での上昇が著しいとされます(INE, House Price Index)。こうした「購入価格の急騰」は貸し出し家賃にも波及しやすく、主要都市の賃貸相場は毎年のように更新されているイメージで捉えると分かりやすくなります。
この結果、リスボン中心部では、ワンルームや1ベッドルームでも「現地の平均給与から見ると家賃負担がかなり重い」水準まで上がりました。現地メディアでは「家賃が地元住民の手の届かないものになりつつある」といった論調の記事も増えています。ポルトでも同様で、旧市街や観光エリアに近い地域ほど、数年前の相場感が通用しにくくなっています。
外国人移住者・観光客増加が住宅価格に与えた影響
家賃高騰の背景として、ポルトガル政府や国際機関の報告書で繰り返し挙げられるのが「外国人投資・移住者の増加」と「観光ブーム」です。欧州中央銀行(ECB)は、ユーロ圏の住宅市場を分析した 2022 年の報告書の中で、ポルトガルを含む観光依存度の高い国では、短期賃貸(Airbnb など)の拡大と外国人投資家による住宅購入が、地元住民向け賃貸住宅の供給を圧迫していると指摘しています(ECB, “Housing markets in the euro area”)。
実際、ポルトガル移民・国境庁(旧 SEF)の統計では、2010 年代半ば以降、ポルトガルに居住する外国人が急増しています。とくに 2015 年以降、EU 圏外からの投資家ビザやリモートワーカー向けビザの導入により、北米・ヨーロッパ諸国だけでなく、ブラジルやアジアからの長期滞在者も増えました(SEF, Relatório de Imigração)。
OECD の 2023 年報告書も、ポルトガルについて「外国人投資家と観光客の増加が、リスボンやポルトなど都市部で住宅需要を押し上げ、賃貸・売買の両市場で価格に上昇圧力をかけている」と述べています(OECD, Economic Survey of Portugal 2023)。さらに、Airbnb など短期賃貸の急拡大によって、かつて地元住民向けだったアパートが観光客向けに転用され、長期賃貸の供給が目減りしたことも大きな要因です。
観光立国を掲げ、外国人移住・投資を積極的に受け入れてきた結果、リスボンやポルト中心部では「地元の平均所得では借りられない家賃」が増えてしまいました。海外移住者にとっては選択肢が増えた反面、リスボン中心部など人気エリアに住もうとすると、「日本の大都市と変わらない、あるいはそれ以上」の賃料を覚悟する必要が出てきます。
ポルトガル政府の家賃規制・住宅政策(Renda Segura)
家賃や住宅価格の高騰を受け、ポルトガル政府や自治体も対策を打ち始めました。代表例がリスボン市が導入した「Renda Segura(レンダ・セグーラ)」と呼ばれるプログラムです。
リスボン市は、短期賃貸に転用されていた物件や空き家を長期賃貸用に戻すことを目的に、「公的な借り上げスキーム」を実施しています。市が一定期間オーナーから物件を借り上げ、入居者に比較的抑えた家賃で貸し出す仕組みです。「オーナーは空室リスクを減らせる」「入居者は相場より低い家賃で借りられる」という効果を狙った制度とされています。学芸出版社が公開しているリスボンの都市政策解説でも、この「短期賃貸から長期住宅への転換政策」として Renda Segura が詳しく紹介されています(学芸出版社『観光都市リスボンのジレンマ』関連ウェブ記事)。
OECD は 2021 年のレポートで、各国の住宅政策を整理し、ポルトガルについて「低所得世帯や若年層の住宅確保を支援するため、家賃補助や公的住宅供給に加え、民間賃貸市場を活用した新しいスキームが導入されている」と述べています。その具体例のひとつとして、Renda Segura のような取り組みが挙げられています(OECD, “Housing policies in OECD countries”)。
ただし、こうした政策が導入されたからといって、短期間で家賃水準が大きく下がるわけではありません。EU のシンクタンク Bruegel は、ポルトガルを含む欧州各国の住宅対策を分析する中で、「家賃規制や公的借り上げスキームは、もっとも弱い立場の層を守るには有効だが、都市中心部の構造的な住宅不足を一気に解決するものではない」とコメントしています(Bruegel, “Housing affordability in Europe”)。
こうした状況から、ポルトガルの住宅政策は、家賃抑制や低所得層への支援を意図しつつも、移住希望者や中間層にとっては「依然として高い家賃相場の中で住まい探しをする」現実が続いていると見るのが妥当です。
外国人による不動産購入規制の動向
家賃・住宅価格の高騰を受け、「外国人による不動産購入をどこまで認めるか」も、ポルトガル国内で大きな論点になりました。とくに象徴的だったのが「ゴールデンビザ(Golden Visa)」プログラムの見直しと廃止です。
ゴールデンビザは、一定額以上の不動産投資などを行った非 EU 居住者に、ポルトガルでの居住許可を与える制度として 2012 年に導入されました。ポルトガル移民・国境庁の統計によれば、2022 年までに数千件のゴールデンビザが発給され、その多くがリスボンやポルト周辺の不動産投資に向かったとされています(SEF, Relatório de Atividades)。
しかし、住宅価格の急騰と地元住民の住宅不足が深刻化する中で、「富裕な外国人投資家が住宅価格を押し上げている」という批判が高まりました。ポルトガル政府は 2023 年に住宅対策パッケージ「Mais Habitação(マイス・ハビタソン)」を発表します。その一環として、不動産投資を通じたゴールデンビザの新規受付を終了し、短期賃貸ライセンスの新規発行を制限する方針を打ち出しました(Portugal Government, Programa Mais Habitação)。
日本のシンクタンク・第一生命経済研究所も、主要国における住宅価格高騰と対応策をまとめたレポートで、ポルトガルやカナダ、ニュージーランドなどが「外国人による住宅購入を制限・監視する動き」を強めていると指摘します。同レポートでは、「外国人投資家の購入制限は住宅価格の過度な上昇を抑える狙いがある一方で、投資や移住の魅力を損なうリスクも抱える」と分析しています(第一生命経済研究所『主要国における住宅価格高騰とその対応策』)。
ポルトガルについて言えば、「不動産購入で居住権を得る」ルートはすでに閉じられました。今後は D7 ビザ(年金・不労所得ビザ)やデジタルノマドビザなど、実際に居住・生活する人を想定したビザが中心になります。一方で、外国人による購入そのものは禁じられていないため、住宅価格や家賃が急激に下がるとは考えにくい状況です。
海外移住を検討する立場から見ると、ポルトガルの住宅市場は「外国人移住者に人気が高く、それゆえ家賃も上がりやすい」局面にあります。リスボン中心部にこだわると、日本との家賃差は小さくなります。ただし、ポルトや地方都市、郊外エリアまで視野を広げれば、「家賃・住まいのコストを抑えた移住」の余地はまだ残ります。
各種規制や住宅政策は今後も変わる可能性が高くなっています。ビザ情報と合わせて、政府公式サイトや OECD・EU のレポート、現地不動産サイトなどの一次情報を継続的に確認しながら、「いつ・どのエリアに・どの水準の家賃で住むか」を判断していくことが重要です。
ポルトガルで住居を探す方法|賃貸物件の見つけ方ステップ

ポルトガルで賃貸物件を探すときは、いきなり長期契約に飛びつくのではなく、「短期滞在 → 現地で内見・比較 → 長期契約」という流れで進めるのが安全で現実的とされます。とくにリスボンやポルトの人気エリアは競争率が高く、現地在住者からも「住まい探しに 1〜3 か月は見ておいたほうがよい」という声が多く聞かれます。ここでは、移住者が実際に使っているサービスや探し方の基本を整理します。
現地の主要不動産サイト・アプリ一覧(Idealista・Imovirtual等)
ポルトガルで長期賃貸を探すなら、まず現地の不動産ポータルサイトをチェックします。よく使われるのは次の2つです。
- Idealista(https://www.idealista.pt)
- Imovirtual(https://www.imovirtual.com)
Idealista はスペイン発の不動産サイトですが、ポルトガル版も充実しています。ポルトガル銀行(Banco de Portugal)などの統計レポートでも、不動産市場データのソースとしてたびたび参照されています。ポルトガル銀行は住宅市場の分析で、「オンライン・ポータルに掲載される広告価格」を指標の一つとしており、その代表例として Idealista を挙げています(Banco de Portugal, Financial Stability Report など)。
実際の物件探しで使いやすいポイントは次のとおりです。
- サイト・アプリともに 英語表示に切り替え可能
- 地図検索でエリアごとの家賃相場を一覧できる
- 家具付き(furnished)かどうか、ペット可否など細かい条件で絞り込める
Imovirtual も物件数が多く、Banco de Portugal の住宅価格モニタリング資料で、ポルトガルの「広告ベースの住宅価格」を分析する際のポータルとして明記されています(Banco de Portugal, Economic Bulletin)。
ポータルサイトで物件を探すときは、次のようなステップを踏むと整理しやすくなります。
- 希望都市(Lisboa / Porto / Braga など)と家賃上限を設定する
- 「T0・T1・T2」など部屋数(日本の 1K・1LDK に相当)でフィルタする
- Furnished(家具付き)か Unfurnished(家具なし)かを選ぶ
- Long term rentals(長期賃貸)か Rooms(シェア)かを選択する
- 気になる物件を 10〜20 件ほど「お気に入り」に入れ、現地入り後の内見候補にする
ポータル経由で直接オーナーに連絡する物件もあれば、不動産会社(Imobiliária)が仲介するケースも多くあります。日本と違い「掲載から数日で決まる」物件も珍しくありません。本格的な問い合わせは現地入りの2〜3週間前から始めるのが現実的です。
Uniplacesなど外国人向け賃貸プラットフォームの活用法
留学生やデジタルノマドなど「外国人向け」に特化した賃貸プラットフォームとしてよく知られているのが Uniplaces(https://www.uniplaces.com)です。ポルトガル政府観光局(Turismo de Portugal)は、自国の観光・留学プロモーションで、ポルトガル留学を検討する学生に対し、賃貸住宅探しの一選択肢として Uniplaces のようなオンライン・プラットフォームに言及しています。家具付き・光熱費込みで中長期滞在者が利用しやすい形態が特徴とされています(Turismo de Portugal, Study & Live in Portugal 関連資料)。
Uniplaces の主な利点は次のとおりです。
- 多くの物件が 家具・家電付き
- インターネット料金・光熱費込みの家賃が多く、初期コストを読みやすい
- 契約・支払いを 英語の画面で完結できる
日本から渡航するときの「最初の3〜6か月の住まい」として使いやすいサービスです。家具付き物件が中心のため、ベッドやソファ、冷蔵庫などを一からそろえる必要がなく、初期費用をかなり抑えられます。
実際の移住者の体験でも、ポルトガル到着後すぐに長期賃貸を決めず、まずは Uniplaces などで3か月前後の契約を結び、その間に Idealista や Imovirtual で本命物件を探す流れがよく見られます。
利用時は、掲載写真と実物に差がないか、口コミやレビューを必ず確認します。「騒音」「インターネット速度」など気になる点は事前にメッセージで質問しておくと、失敗を減らせます。
不動産エージェント(Imobiliária)の使い方と注意点
ポルトガルでは、不動産仲介会社を Imobiliária(イモビリアーリア)と呼びます。不動産ブローカーの登録制度は、規制・監督機関である IMPIC(Instituto dos Mercados Públicos, do Imobiliário e da Construção)が管轄しています。同機関は公式サイトで「すべての不動産仲介業者は AMI 番号を取得し、登録されていなければならない」と明記しています(IMPIC, Mediação Imobiliária)。
IMPIC によると、正規の不動産業者には次のような義務があります。
- 契約前に手数料や条件を明示すること
- 顧客資金の分別管理
- 不正行為に対する行政処分の対象となること
そのため、不動産エージェントを利用するときは、名刺やウェブサイトに AMI 番号が記載されているか必ず確認する必要があります。
エージェントを活用する際の基本的な流れは次のとおりです。
- Idealista や Imovirtual で気になる物件を見つける
- 掲載している不動産会社(Imobiliária)にメールまたは電話で連絡する
- 希望条件(予算、エリア、部屋数、入居希望日など)を伝え、「類似物件も紹介してほしい」と依頼する
- 複数日程で内見のアポイントを入れ、まとめて回る
注意点として、ポルトガルの賃貸市場では、オーナー側の審査がかなりシビアになっている点が挙げられます。ポルトガル統計局(INE)は近年の住宅需要の高まりと家賃上昇を指摘し、賃貸住宅の供給不足が続いていると分析しています(INE, Housing Statistics)。この背景から、次のような条件を求められることが珍しくありません。
- ポルトガルでの給与明細(Recibos de vencimento)や納税証明
- ポルトガルの銀行口座の有無
- 2〜3か月分の家賃前払い、または高額デポジット
移住初期はこれらをすべて満たすことが難しい場合が多くなります。まずは Uniplaces や短期アパートに入り、その間にポルトガルの銀行口座を開設し、仕事や収入の証明をそろえたうえで長期賃貸に挑戦する、段階的なアプローチが現実的です。
AirBnBや短期滞在から始めて長期賃貸に移行する流れ
ポルトガル移住者の体験談を見ると、最初の数週間〜数か月を AirBnB など短期滞在で過ごし、その間に長期賃貸を探すパターンが多くなっています。ポルトガル政府も観光・滞在の公式情報で、AirBnB を含む短期賃貸を「短期滞在の一形態」として紹介しています。Turismo de Portugal の公式サイトでは、ホテル以外の宿泊として「Local Accommodation(短期賃貸)」カテゴリーに含めて説明しています(Turismo de Portugal, Alojamento Local)。
移住準備の現実的なステップとしては、次の流れが扱いやすくなります。
- 日本にいるうちに、AirBnB で 1〜2か月分の滞在先を予約する
- 渡航後、その拠点から Idealista / Imovirtual / Uniplaces で物件情報を集める
- 実際にエリアを歩いて、周辺環境(治安、騒音、スーパーや学校の有無)を確認する
- 気に入ったエリアが絞れたら、内見を集中させて 1〜3か月以内の契約成立を目指す
移住体験ブログや note では、AirBnB 滞在中に荷物をコンパクトにまとめ、Uber で新居まで引っ越しする例もしばしば見られます。家具付き物件を選べば大型家具を購入せずに済むため、スーツケースと数箱の荷物だけで移動でき、タクシーアプリでの引っ越しも現実的です。
この「短期 → 長期」の二段階方式には次のメリットがあります。
- 紙の図面だけでは分からない 日当たり・騒音・治安を現地で確かめられる
- 近所のカフェやスーパーを利用し、実際の生活コストや雰囲気を肌感覚で把握できる
- トラブルがあっても契約期間が短いため、ダメージを小さく抑えられる
ポルトガル統計局(INE)の観光統計でも、AirBnB のような「Local Accommodation」は都市部での滞在形態として大きな比率を占めています(INE, Tourism Statistics)。短期滞在を入り口とする長期移住は、現地でも一般的な選択肢と言えます。
このように、「ポータルサイトで相場をつかむ → Uniplaces 等で最初の拠点を確保 → 公的登録の不動産エージェントを必要に応じて活用しつつ、AirBnB など短期滞在から長期賃貸へ移行する」という流れで動けば、家賃や住まいに関するリスクを抑えながら、ポルトガル生活をスタートしやすくなります。
ポルトガルの賃貸契約の仕組みと注意点

賃貸契約書(Contrato de Arrendamento)の基本構造
ポルトガルで長期滞在用に部屋やアパートを借りるとき、大家と借主のあいだで締結するのが「Contrato de Arrendamento(賃貸契約書)」です。契約の基本ルールは、ポルトガル民法(Código Civil)の賃貸に関する条文(とくに第 1022 条以降)で定められています。契約書もこの枠組みに沿って作られるのが一般的です(Portuguese Civil Code, Book II, Law of Obligations)。
典型的な長期賃貸契約書に多い項目は次のとおりです。
- 物件の住所・登記情報(建物の登録番号など)
- 契約当事者の情報(大家・借主の氏名/住所/NIF)
- 家賃金額、支払期日、支払方法(銀行振込 IBAN など)
- 敷金(デポジット)の金額と返還条件
- 契約期間(開始日・終了日)、自動更新条項の有無
- 物件の利用目的(居住用・商用など)
- 光熱費・共益費・管理費の負担者
- 修繕義務・原状回復の範囲
- ペット・喫煙・サブリースの可否
- 解約・更新の条件、通知期限
法律上、長期の居住用賃貸は税務当局(Autoridade Tributária)に登録され、大家には「賃貸収入の申告」が求められます。このため、正式な契約では双方の NIF(ポルトガル納税者番号)や契約期間・賃料などを明記するのが通常です。口約束だけの賃貸は税務面でも法的保護の面でもリスクが大きくなります。
契約書はほぼ例外なくポルトガル語で作成されます。内容を理解しないまま署名するとトラブルの原因になりかねません。ポルトガル弁護士会(Ordem dos Advogados)は外国人向けガイドラインの中で「契約条項を理解できない場合は、署名前に専門家に確認すること」が重要だと繰り返し注意喚起しています(Ordem dos Advogados, Guia para Cidadãos Estrangeiros)。翻訳ツールで大枠を把握しつつも、できれば弁護士や信頼できる通訳を挟むと安心です。
敷金・礼金・仲介手数料の相場
ポルトガルには、日本のような「礼金」や「権利金」の習慣は広くありません。OECD がまとめた各国の賃貸慣行比較でも、日本や韓国など一部の国を除き、「一時金としての権利金」は国際的には少数派とされています(OECD, Housing and Inclusive Growth)。ポルトガルもこの流れに当てはまります。
一方で、敷金(depósito de caução)は高めに設定される例が目立ちます。リスボンやポルトなど都市部では、家賃 2〜3 か月分の敷金を求める事例が増えています。ポルトガル銀行(Banco de Portugal)は家計の住宅費負担に関するレポートで、「大都市圏では家賃の前払い・保証金負担が、低所得層や外国人世帯の入居のハードルになっている」と指摘します(Banco de Portugal, Household Indebtedness and Housing Costs)。実務的にもまとまった初期費用が必要です。
仲介手数料については、多くのケースで「大家側が不動産会社に支払う」形が一般的です。借主から別途手数料を取らない物件も多く見られます。ただし、短期契約や家具付き物件、外国人向けに特化したエージェントなどでは、「1か月分の家賃相当を借主が負担する」モデルもあります。自分にかかる費用は募集広告や見積書で必ず確認する必要があります。
EU 圏では、賃貸市場の透明性向上が政策課題になっています。欧州委員会の住宅市場に関する報告書では「初期費用の明確化と、弱い立場の借主への情報提供」が各国に求められていると記されています(European Commission, Housing in Europe – 2022 Interactive Publication)。ポルトガルでも、正式な契約書と領収書の発行があるか、現金手渡しのみになっていないかなどを慎重に確認する姿勢が重要です。
契約期間と更新・解約のルール
ポルトガルの居住用賃貸は、大きく「定期契約(contrato de duração limitada)」と「期間の定めのない契約(contrato de duração indeterminada)」に分かれます。外国人が借りる一般的なアパート賃貸は、1年以上の定期契約が多くなります。ポルトガル民法では居住用賃貸の最低期間や更新ルールを細かく定めており、代表的な枠組みは次のとおりです(Portuguese Civil Code, Articles 1095–1113)。
- 契約書に期間が明記されている場合、原則としてその期間の終了とともに契約も終了する。ただし条項によっては自動更新される
- 自動更新がある契約では更新期間(通常 1 年単位など)を定め、借主・大家のどちらかが書面で解約通知をしない限り継続する
- 借主からの中途解約は、契約期間や居住期間に応じて「一定の事前通知期間」が必要(例:1 年契約で 3 か月前通知など)。民法第 1098 条で解約通知の最短期間を規定
- 大家側からの解約にも正当な理由(自ら居住する必要がある等)や通知期間が必要で、一方的な退去強制は違法とされる
ポルトガル政府は、家賃高騰と住宅不足への対策として 2023 年に「Mais Habitação(住宅対策パッケージ)」を導入しました。賃貸契約の安定性を高める方向で制度改正を進めています(Governo de Portugal, Programa Mais Habitação)。これにより、短期の反復解約や極端な家賃値上げを抑え、長期居住を守ろうとする姿勢が示されています。
外国人としては次の点を契約前に必ず確認する必要があります。
- 契約書に記載された「期間」「自動更新の有無」「更新後の家賃改定ルール」
- 自分から解約する場合の「通知方法(メール・書面)と期限」
- 更新を望まない場合の「大家への事前連絡のタイミング」
ポルトガル消費者保護庁(DECO)は賃貸トラブル相談の事例として、「契約更新の条件を理解しないまま住み続け、家賃値上げや退去を巡って紛争になったケース」が多いと報告しています(DECO, Relatório de Reclamações de Arrendamento)。契約前のチェックがトラブル予防に直結すると強調しています。
外国人が賃貸契約を結ぶ際に必要な書類
ポルトガルで正式な賃貸契約を結ぶには、NIF(Número de Identificação Fiscal:納税者番号)がほぼ必須です。税務当局(Autoridade Tributária e Aduaneira)は住宅賃貸契約を電子システムで登録するよう大家に義務付けており、その際借主の NIF を入力する必要があると明記しています(Autoridade Tributária, Modelo 2 – Comunicação de Contratos de Arrendamento)。長期賃貸を前提とするなら、物件探しと並行して NIF を取得しておく必要があります。
一般的に、外国人が賃貸契約時に求められる書類は次のようなものです。
- パスポート(顔写真ページ)
- NIF(ポルトガル納税者番号)
- 在留資格を示す書類(長期ビザ、居住許可カードなど)
- 収入証明(雇用契約書、直近の給与明細、フリーランスなら請求書や納税申告書)
- 銀行残高証明や、家賃支払い能力を示す預金残高のスクリーンショット
- 緊急連絡先(ポルトガル国内の知人や保証人を求められる場合もある)
ポルトガル移民・庇護庁(AIMA、旧 SEF)は、外国人の居住登録に関する案内の中で、「合法的な居住地を示す書類」として賃貸契約書が重要な役割を持つと説明します(AIMA, Residence Permit – General information)。ビザ更新や居住許可申請の際にも、正式な賃貸契約が必要になる場面が多くなります。
一方、観光ビザや短期滞在の状態では、本格的な長期賃貸契約を嫌がる大家も少なくありません。ポルトガル統計局(INE)の住宅市場レポートでは、「短期滞在者向け Local Accommodation は長期賃貸より高い収益をもたらすため、外国人の長期入居に慎重なオーナーもいる」と指摘されています(INE, Housing Price Statistics at Local Level)。ビザの種類や収入証明によっては、複数の物件に申し込む粘り強さが求められます。
契約書はほとんどがポルトガル語のみです。次のような手順でリスクを減らせます。
- 署名前に PDF を受け取り、DeepL や Google 翻訳などで全体像を把握する
- 不明点・重要条項(解約、更新、家賃改定、敷金返還など)は、弁護士や現地に詳しい日本人・ポルトガル人に確認する
- 契約後は、署名済みのコピーと支払いの証拠(銀行振込明細など)を必ず保管する
こうした基本を押さえておくことで、言語のハードルを越えつつトラブルを抑えやすくなります。
エリア別・ライフスタイル別おすすめ居住地ガイド

ポルトガル移住では「どの街・どのエリアを選ぶか」で、家賃水準、通勤時間、教育環境、生活満足度が大きく変わります。ここでは、主要エリアの特徴と向いているライフスタイルを整理し、日本の住まい選びとの違いも意識しながら解説します。
リスボン:利便性重視派に最適なエリア(アルファマ・バイシャ・パルケ・ダス・ナソンエス)
首都リスボンは、ビジネス・交通・医療・教育インフラがもっとも整った都市で、ポルトガル移住の第一候補になることが多い地域です。一方で家賃は全国で最も高い水準です。ポルトガル統計局(INE)の住宅市場統計でも、リスボン都市圏は他地域より明確に価格上昇が続いていると指摘されています(INE, Housing Price Statistics at Local Level)。この「高家賃だが利便性が高い」という構図は、日本の大都市圏にも近いものがあります。
この前提で、リスボン市内で候補に挙がりやすいエリアを3つ紹介します。
-
アルファマ(Alfama)
歴史地区で路地が細く、トラムが走る観光エリアです。カフェやレストランが多く、ポルトガルらしい街並みに魅力を感じる人に向きます。
観光客向け短期賃貸(Local Accommodation)が多く、長期賃貸物件は少なめで家賃も高止まりしがちです。INE も「短期滞在者向け物件は長期賃貸より高い収益をもたらすため、オーナーが長期契約に慎重になる傾向がある」と述べています(INE, 同上)。長く住む前提なら候補を広げたほうが現実的なケースもあります。 -
バイシャ(Baixa)周辺
リスボン中心部で、地下鉄・バスの結節点が多く、通勤・通学に便利なエリアです。スーパーやサービス業も集中しており、車を持たない単身・カップルにとっては生活がしやすい地域です。
一方で賃料はリスボンの中でもトップクラスで、静かな住環境を求めるファミリー層には合わないエリアも含まれます。 -
パルケ・ダス・ナソンエス(Parque das Nações)
EXPO跡地を再開発した湾岸エリアで、近代的なマンション群と海沿いの遊歩道が特徴です。ショッピングモール、オフィス、高速鉄道駅(Oriente 駅)がそろい、生活利便性が高くなっています。
新しい住宅が多く、エレベーター・駐車場付きマンションを探しやすいことから、小さい子どもがいる世帯や車所有の家庭に人気です。
リスボン市内のメリットは、日本でいう「政令指定都市+都心」に近い住み心地にあります。ポルトガル政府・自治体が整備する医療・教育インフラも集中しています。日本で国土交通省や自治体が「住宅セーフティネット制度」で住宅確保要配慮者の住まい支援を行うように(国土交通省「住宅セーフティネット制度~誰もが安心して暮らせる社会を目指して~」)、リスボン周辺でも社会保障制度や公的サービスを活用しやすいという実務的な利点があります。
ポルト:コスパ重視・アート好きに人気のエリア
ポルトは第2の都市ですが、家賃や物価がリスボンより抑えめで、文化や食でも評価が高い街です。INE の統計でも、ポルト都市圏の住宅価格・家賃はリスボンより低く、国内で「バランスのよい都市」と位置づけられています。
ポルト旧市街は世界遺産に登録されており、ギャラリーやライブハウス、小劇場も多く集まります。アートや音楽に関心の高い20〜40代の移住者からは、次の理由で選ばれることが増えています。
- リスボンより家賃を抑えつつ、カフェやコワーキングスペースも充実し、リモートワーカーにも暮らしやすい
- 美大・音楽系の学校があり、アートコミュニティに参加しやすい
- 観光地でありながら、住宅街を選べばローカルで落ち着いた雰囲気も残る
単身・カップルで「日本の地方都市+ヨーロッパの文化都市」のような暮らしを望む場合、ポルトは候補に入れやすい街です。子育て世帯にとっても、公立学校や一部インターナショナルスクールへのアクセスを確保しやすく、コストと環境のバランスを取りやすいエリアといえます。
シントラ・カスカイス:自然と利便性を両立したい人向け
リスボンから電車で30〜40分ほど離れたシントラ・カスカイスは、「自然に近い郊外」での生活を望む層に人気が高まりつつあるエリアです。執筆メモで触れられているように、次のような特徴があります。
- リスボン中心部と比べて家賃が2〜3割安い水準の物件も多い
- 緑が豊かで海や山へのアクセスも良好で、週末のレジャーが充実しやすい
- リスボンまでの通勤・通学が現実的な時間に収まる
日本でも50代の持ち家率低下に伴い、「都心と郊外のバランス」を重視する動きが出ています。総務省の「住宅・土地統計調査」では、50代の持ち家率が約65.5%まで下がっています(総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計」)。都市部ではさらに低く、賃貸で暮らしつつ都心と郊外のバランスを取る考え方が広がっています。この発想は、シントラ・カスカイス選びにも通じます。
シントラ・カスカイスは次のような世帯に適したエリアです。
- 自然環境を重視するファミリー層
- 犬と暮らしたい、家庭菜園をしたいなど、スペースを確保したい世帯
- リスボンのインターナショナルスクールに通いながら、落ち着いた住宅地で暮らしたい家庭
アルガルヴェ:リタイア・リモートワーカーに人気のリゾートエリア
ポルトガル南部のアルガルヴェ地方は、温暖な気候とビーチリゾートで知られます。欧州のリタイア層やリモートワーカーに人気で、英語話者コミュニティが充実している点が特徴です。ポルトガル語がまだ不安な初期移住者にも、入りやすいエリアです。
アルガルヴェの主なメリットを整理すると、次のようになります。
- 冬も比較的温暖で、シニア層の体への負担が少ない
- ゴルフ場やマリーナなど、リゾート型の余暇施設が多い
- 英語対応可能な医療機関・サービスも少しずつ増えている
一方で、ハイシーズンは観光客で混み合い、家賃も季節による変動が出やすくなります。長期賃貸を探す場合は、リゾートエリアだけでなく、通年で住むローカル住民が多い街(例:ポルティマン、ファロ周辺)も候補に含めるとよいでしょう。
日本では、高齢期に持ち家がない場合、「老後の家賃負担」や「高齢者が借りられる賃貸不足」が大きな課題とされています(総務省統計局・前掲調査やハトマークサイト等の調査結果)。自治体による家賃補助やセーフティネット住宅制度の活用が勧められています。ポルトガルでリタイア移住を考える場合も、年金や貯蓄と家賃を長期視点で見積もり、観光地特有の家賃変動リスクも織り込む必要があります。
地方移住のメリット・デメリット
リスボンやポルト以外にも、コインブラやブラガ、内陸部の中小都市など、ポルトガルには地方移住の候補地が多数あります。地方都市・農村部の最大のメリットは家賃水準の低さです。INE の統計でも、大都市圏と地方では住宅価格・家賃の差がはっきり出ており、同じ予算でも広い住まいを確保しやすい状況が示されています。
地方移住の主なメリットは次のとおりです。
- 家賃や生活費を抑えやすく、同じ収入でも生活に余裕を持ちやすい
- 自然環境が豊かで、静かな暮らしができる
- 小さなコミュニティで近所付き合いが生まれやすい
デメリットとしては次の点が挙げられます。
- 英語が通じにくく、ポルトガル語習得がほぼ必須となる
- 専門医療機関やインターナショナルスクールへのアクセスが限られる
- 仕事の選択肢が少なく、リモートワークやオンラインビジネス前提の人向きになりやすい
日本では、単身世帯の増加や持ち家率の低下を背景に、国土交通省が「住宅確保要配慮者」(低所得者・高齢者・障がい者・子育て世帯など)向けの住宅セーフティネット制度を整え、地方も含めた住まいの選択肢を広げようとしています(国土交通省「住宅セーフティネット制度~誰もが安心して暮らせる社会を目指して~」)。ポルトガルで地方を選ぶ場合も、「家賃が安いから」だけで決めるのではなく、医療・教育・仕事・言語環境を総合的に見て、自分や家族のライフステージに合った街を選ぶ姿勢が欠かせません。
ポルトガル移住者のリアルな住まい体験談

移住初期のAirBnB生活:メリットと落とし穴
ポルトガルに着いて最初の数週間〜数か月は、賃貸契約よりも Airbnb などの短期滞在から入る人が多くなります。競合 note「porco_portugal」の体験談でも、まず選んだのは“狭いのに高い AirBnB”だったと率直に書かれています。写真では広く見えた部屋が、実際にはスーツケースを広げるだけで精一杯というケースは珍しくありません。
リスボンやポルトなど観光需要の高い都市では、短期滞在向け家賃が割高になりやすくなります。porco_portugal 氏も「この広さでこの値段?」と感じる物件に数週間単位で滞在し、結果的に 長期賃貸よりかなり割高な住居コストになったと振り返っています。
一方で、Airbnb には利点もあります。とくに移住直後は次のような点が大きな安心材料になります。
- 水道・電気・Wi-Fi がすでに開通している
- 家具・家電・調理器具がそろっている
- 入退去手続きがオンラインで完結する
porco_portugal 氏は「自炊ラブ」派で、外食ばかりでは出費がかさむため、キッチン付きの AirBnB を選びました。そのおかげで 移住初期から食費を抑えつつ生活リズムを整えられたと書いています。
ただし、キッチン付きでも快適とは限りません。実際に利用してみると、次のような問題に直面することもあります。
- フライパンが傷だらけで食材がすべて張り付く
- 電気コンロの火力が弱く、調理に時間がかかる
- 食器が最低限しかなく、来客に対応できない
設備は一応そろっていても、使い勝手に難を抱えることがあります。外からは見えない生活感の部分こそ、レビューを細かく読み込んでイメージしておくと安心です。
長期賃貸に切り替えるまでの道のり
移住初期の数週間〜1か月ほどで街の雰囲気や生活圏が見えてくると、多くの人が 長期賃貸への切り替えを考え始めます。porco_portugal 氏も割高な AirBnB 生活を続けながら「このままでは生活費がもたない」と感じ、数か月単位で借りられる部屋を探し始めたといいます。
そこで活用したのが、学生や若手社会人向け賃貸プラットフォーム Uniplaces です。Uniplaces は Erasmus などの交換留学生もよく使うサービスで、次のような特徴があります。
- 家具付き・光熱費込みの部屋が多い
- シェアハウス形式の物件も豊富
- 契約期間が数か月〜1年と柔軟
porco_portugal 氏は、AirBnB 滞在中に Uniplaces の候補物件をチェックし、オンライン内見やメッセージのやり取りを重ねて「次の拠点」を決めました。
契約が決まったら、引っ越しは Uber を使って完結させました。日本のように大型トラックを手配するのではなく、荷物がスーツケース数個に収まっていれば Uber の XL サイズを呼び、後部座席とトランクに積み込めば足ります。porco_portugal 氏も、AirBnB から次のアパートへは Uber を2往復させるだけで移動を済ませたと紹介しています。
このように「AirBnB → 中期賃貸(Uniplaces 等) → 本命の長期賃貸」というステップを踏むことで、次の流れを自然に踏めます。
- 街やエリアの雰囲気を理解する
- 自分の生活スタイルに合う条件(通勤・買い物・治安)を整理する
- その条件に合う長期物件をじっくり探す
家賃を抑えつつ住み心地も妥協しすぎないためには、この「移行期間」をどう設計するかが重要です。
「業者の宿」vs「誰かの家」:物件タイプ別の住み心地の違い
Airbnb や Uniplaces の物件を見続けていると、だんだんと 「業者の宿」タイプと 「誰かの家」タイプの違いが見えてきます。porco_portugal 氏もこの点を詳しく書いており、「どちらが良い」と一概には言えないものの、自分の性格や目的に合わせた選び方が大切だと感じさせられます。
「業者の宿」タイプの特徴は次のようなものです。
- 内装がほぼホテルのように統一されている
- 無機質だがきちんとした家具が多く、壊れにくい
- 清掃やトラブル対応のフローが整っている
安心感はあるものの、どこにいても同じような雰囲気になり、「この街に住んでいる」という実感は薄くなりがちです。porco_portugal 氏も「清潔で不満はないけれど、生活の温度を感じにくかった」と書いています。
「誰かの家」タイプの特徴は次のとおりです。
- 家具・本・キッチン道具などにオーナーの趣味が反映されている
- 必要十分以上の調理器具がそろっているケースが多い
- 近所付き合いが自然と生まれやすい
暮らしのリアルさが魅力となる一方で、次のようなリスクもあります。
- オーナーのこだわりが強く、人を選ぶインテリア
- 古い配管や家電などから、思わぬ不具合が出る
porco_portugal 氏は、「誰かの家」タイプの部屋でオーブンや洗濯機が古く、使いづらかった経験も紹介します。オーナーとのやりとりに時間を取られることもあったと述べています。
どちらを選ぶにしても、次のような視点を持っておくとギャップを減らしやすくなります。
- レビューで「設備」「騒音」「ネット環境」に関する記述を重点的に読む
- 写真に映る“生活感”をチェックし、自分がストレスなく暮らせるかイメージする
移住者が後悔したこと・やっておけばよかったこと
porco_portugal 氏の体験談には、移住初期の家探しで 「これは失敗だった」「事前にやっておけばよかった」と振り返るポイントがいくつも出てきます。これらはそのまま、これから移住する人のチェックリストとして使えます。
まず大きかったのは、「狭い高い AirBnB を勢いで予約してしまった」ことです。到着直後は不安も大きく、「とにかく安全そうで評価の高いところ」を優先しがちです。その結果として、次のような点を見落としたと振り返っています。
- 実際の広さや収納スペースをよく確認していなかった
- 月換算の家賃がいくらか、冷静に計算していなかった
短期滞在とはいえ、家賃を月額ベースで計算し、日本やポルトガルの平均家賃と比較するだけでも、「少し高くても立地重視」か「多少不便でも広さ重視」かという判断はしやすくなります。
次の後悔ポイントは「住み良い場所を求めて何度も引っ越すことになった」経験です。実際に住んで分かることは多くありますが、次のような要素を初期から意識しておけば、無駄な引っ越しを減らせたと述べています。
- 日当たりや騒音(通りの車・バーの音など)
- 最寄りスーパー・病院までの距離
- 夜の治安や人通り
到着後すぐから 歩いて自分の目で確かめる習慣があれば、判断材料が増えます。Uber を使ったミニマルな引っ越しが可能だったとはいえ、契約手続きや住所変更などの手間は毎回発生します。できるかぎり最初の数回で「ここならしばらく住める」と思える場所を見つけたいところです。
一方で、「やっておいてよかった」と語られている点もあります。
- 自炊前提でキッチン付き物件を探したこと
- 家具付き・光熱費込み賃貸を選び、初期費用を抑えたこと
- Airbnb や Uniplaces を併用し、自分に合うエリア感覚を身につけたこと
生活コストと身軽さのバランスを意識した選択が功を奏した形です。移住初期は収入や仕事の安定度も読みにくくなります。「とにかく長期で一発契約」ではなく、家賃と住環境のバランスを段階的に整えていく発想が大切です。
日本では国土交通省が、低所得者や高齢者など「住宅確保要配慮者」に対し、民間賃貸住宅を活用した住宅セーフティネット制度を整備し、住まいの選択肢を増やそうとしています(国土交通省「住宅セーフティネット制度~誰もが安心して暮らせる社会を目指して~」)。公的な仕組みで住まいの安定を支える動きがある一方、ポルトガル移住では、移住者自身が 情報収集と段階的な住み替えで生活基盤を整えていく必要があります。
porco_portugal 氏の体験談から学べるのは、「最初の1件で完璧な家を当てようとしない」ことです。「狭くて高い・設備が合わない」と感じたら、迷わず次の選択肢を探し始める柔軟さも重要です。移住初期の家賃と住環境にどこまでコストをかけるか、自分なりの基準を持っておくと、現地での判断がぶれにくくなります。
ポルトガルの住居費を含む月々の生活費シミュレーション

海外移住を考えるとき、「家賃を含めた毎月の生活費がいくらか」が大きな関心事になります。日本では、X(旧Twitter)上で次のような声も見られます。
「12万は家賃込みの最大額ですよ / そのうちの使えるのは7万くらいです」
― @p_so_q 氏の投稿(X, 2024年)
家賃を払うと自由に使えるお金がほとんど残らない、という実感を持つ人は少なくありません。ここでは、ポルトガルで暮らす場合の月々の生活費の目安を、家賃・食費・交通費・光熱費に分けてシミュレーションし、日本の都市部との比較も交えながら整理します。
※計算では 1ユーロ=160円(2024年後半の水準)で日本円に換算します。為替によって実際の金額は変動します。
単身者の月間生活費の内訳(家賃・食費・交通費・光熱費)
まずは、首都リスボンで一人暮らしをするケースです。執筆メモにある水準をベースにすると、リスボン単身者の目安は次のレンジになります。
- 家賃:800〜1,200ユーロ
- 食費:200〜300ユーロ
- 交通費:40〜60ユーロ
- 光熱費:50〜100ユーロ
合計すると、月1,100〜1,700ユーロが生活費の目安になります。日本円に直すと次のようになります。
- 下限:1,100ユーロ × 160円 ≒ 176,000円
- 上限:1,700ユーロ × 160円 ≒ 272,000円
家賃の取り方やライフスタイルで幅が出ますが、18〜27万円前後が一つの目安です。
内訳をもう少し細かく見ると、次のようなイメージになります。
-
家賃 800〜1,200ユーロ(約12.8万〜19.2万円)
リスボン中心部〜人気エリアのワンルーム/1ベッドルームを想定します。ルームシェアや郊外まで広げれば、600〜800ユーロ台の物件も出てきます。 -
食費 200〜300ユーロ(約3.2万〜4.8万円)
自炊メインで、時々外食もするイメージです。スーパーの物価は、肉・乳製品・ワインなどは日本より割安なことが多くなります。 -
交通費 40〜60ユーロ(約6,400〜9,600円)
リスボンの公共交通機関の定期券や IC カード利用を想定します。 -
光熱費 50〜100ユーロ(約8,000〜1.6万円)
電気・ガス・水道・インターネットまで含めたレンジです。
一人暮らしでリスボンに住む場合、月18〜27万円前後を見込んでおくと、家賃込みである程度ゆとりのある生活を組み立てやすくなります。
地方都市(ポルト、コインブラ、ブラガなど)では、「地方都市なら月700〜1,000ユーロで生活可能なケースも」という執筆メモの記載のとおり、同じ単身でもかなり圧縮できます。
- 地方・単身者の例
- 家賃:400〜700ユーロ
- 食費:200〜250ユーロ
- 交通費:30〜40ユーロ
- 光熱費:50〜80ユーロ
合計すると 700〜1,000ユーロ(約11.2万〜16万円) 程度に収まるケースも珍しくありません。たとえばポルトの1ベッドルームを700ユーロ前後、郊外寄りなら500ユーロ台で借りる長期滞在者も多く、家賃を抑えられれば外食や旅行に回せる余裕も増えます。
夫婦・家族世帯の月間生活費の目安
次に、夫婦や子どもがいる世帯を想定した生活費のイメージです。人数が増えると食費や日用品は増えますが、家賃は人数分には増えないため、単身より一人あたりコストを抑えやすくなります。
リスボン近郊で暮らす夫婦+子ども1人(3人家族)の例として、次のようなレンジを想定できます。
- 家賃:1,000〜1,500ユーロ(2〜3ベッドルーム)
- 食費:400〜600ユーロ
- 交通費:80〜120ユーロ
- 光熱費:80〜150ユーロ
合計は次のようになります。
- 1,560〜2,370ユーロ(約24.96万〜37.92万円)
ここに、次のような費用も加わります。
- 学校関連費用(公立はほぼ無料〜実費負担、インターナショナルスクールは別途数百〜千ユーロ単位)
- 習い事やレジャー費
- 医療・保険料(公的医療に加えて民間保険を付ける場合)
教育にどこまでコストをかけるかで、家族の生活費は大きく変わります。
同じ3人家族でも、地方都市で暮らす場合は次のイメージになります。
- 家賃:800〜1,100ユーロ(2〜3ベッドルーム)
- 食費:350〜500ユーロ
- 交通費:60〜100ユーロ(車所有の場合はガソリン代・保険料も加算)
- 光熱費:80〜130ユーロ
合計で 1,290〜1,830ユーロ(約20.64万〜29.28万円) ほどが目安です。リスボンと比べると家賃だけで月200〜400ユーロ(約3.2万〜6.4万円)の差が出ることもあります。長期滞在の家族ほど地方移住のメリットを感じやすい構造と言えます。
リスボン vs 地方都市:生活費の差額比較
リスボンと地方都市の生活費をざっくり比較すると、次のようになります。
| 条件 | リスボン(単身) | 地方都市(単身) |
|---|---|---|
| 家賃 | 800〜1,200€ | 400〜700€ |
| 食費 | 200〜300€ | 200〜250€ |
| 交通費 | 40〜60€ | 30〜40€ |
| 光熱費 | 50〜100€ | 50〜80€ |
| 合計 | 1,100〜1,700€ | 700〜1,000€ |
| 日本円換算(160円/€) | 約17.6万〜27.2万円 | 約11.2万〜16万円 |
最大の差は家賃です。地方ではリスボンの半額〜3分の2ほどの賃料で広さを確保できるケースも多く、同じ家計予算でも「部屋数を増やす」「中心部に近づける」など選択肢が広がります。
食費や光熱費は全国的にそこまで差が出にくい項目です。都市か地方かよりも、「自炊中心か外食中心か」「どれくらい暖房・冷房を使うか」といったライフスタイルの影響が大きくなります。
移住初期は次のようなステップを踏むと、生活費と利便性のバランスを取りやすくなります。
- まずはリスボン・ポルトなど情報の多い都市で生活基盤を作る
- 数か月〜1年ほどで、家賃や生活スタイルを見ながら地方都市への移動も検討する
日本の生活費と比べてポルトガルはどれくらいお得か
日本で暮らす場合と比べて、ポルトガル生活はどの程度「お得」になるのでしょうか。ここでは東京で一人暮らししているケースと、ポルトガルでの単身生活を比較します。
日本側は、先ほどの X の投稿をもとに、「月12万円が生活費上限で、そのうち家賃が大きな比重を占める」前提を置きます。たとえば次のような配分を想定できます。
- 家賃:7〜8万円(東京のワンルーム〜1K)
- 食費:2.5〜3万円
- 交通費・通信費・光熱費など:1〜2万円
ほぼ12万円いっぱいまで使い切り、貯蓄や楽しみに回せるお金は少なくなりがちです。
これに対し、ポルトガル地方都市で月700〜1,000ユーロ(約11.2万〜16万円)で暮らせるケースを比べてみます。
- 家賃:400〜700ユーロ(約6.4万〜11.2万円)
- 食費:200〜250ユーロ(約3.2万〜4万円)
- 交通費・光熱費:80〜120ユーロ(約1.3万〜1.9万円)
総額は東京と同じくらい、もしくは少し高い程度になるケースもあります。ただし、次の違いがあります。
- 部屋の広さや住環境(天井の高さ、日当たり、キッチン設備など)が、同額の東京より良くなることが多い
- 家賃を抑えられれば、外食や週末旅行など「楽しみに使えるお金」を増やせる
「リスボンで日本の都市部並みの家賃を払う代わりに、ヨーロッパ各国へのアクセスや都市の利便性を得る」という見方もできます。額面以上の価値を感じる人も多いはずです。
一方で、ポルトガルの家賃もここ数年で大きく上がりました。「ヨーロッパの中ではまだ比較的安いが、昔ほどの割安感はない」という現実があります。移住を検討するときは次の点を踏まえる必要があります。
- 自分の収入(日本からのリモート収入か、現地収入か)
- 希望する住環境(中心部か郊外か、単身か家族か)
- 為替レートの変動リスク
そのうえで、リスボンと地方都市のどちらを起点にするか、どこまで家賃に予算を割くかを具体的にシミュレーションしておくとよいでしょう。
「日本では家賃を払うとほとんど残らない」「ポルトガルでは同じ総額でも家と生活の質を上げられる」という構図が、自分にも当てはまりそうかどうか。数字で一度確認してみると、移住後の生活イメージがかなりクリアになります。
ポルトガルで住居を借りる際の初期費用と準備リスト

入居前に必要な初期費用の総額(敷金・手数料・家具購入費など)
ポルトガルで賃貸契約を結ぶ際の初期費用には、日本と似た部分もあれば、違いもあります。目安としては、家賃の4〜5か月分をまとまった資金として用意しておくと、動きやすくなります。
一般的な内訳は次のようなイメージです。
- 敷金(Depósito):家賃2〜3か月分
- 仲介手数料(Imobiliária):家賃1か月分が多い
- 前払い家賃:入居月分(場合により翌月分も)
- 家具・家電購入費:家具なし物件なら最低でも数十万円規模
- 光熱費やインターネットの開設費用:数百ユーロ程度
都市部、とくにリスボンやポルトの家賃は近年急上昇しています。ポルトガル統計局(INE)の「Housing Price Statistics at local level」では、リスボン都市圏の住宅価格が全国平均を大きく上回って推移していると示されており、賃貸市場にもこの影響が出ています(INE, Housing Price Statistics at local level, 2024)。
リスボン中心部で、治安・利便性の高いエリアを選ぶと、ファミリー向け物件では月2,000〜3,000ユーロ以上になることも珍しくありません。このレンジで考えると次のようになります。
- 敷金(3か月):6,000〜9,000ユーロ
- 仲介手数料(1か月):2,000〜3,000ユーロ
- 初月家賃:2,000〜3,000ユーロ
この時点で 1万ユーロ超(約160〜180万円前後、為替による) が必要になります。さらに、家具購入や当面の生活費も合わせると、実際には400〜600万円規模の現金を日本側で用意してから移動したほうが安心という例も少なくありません。
ポルトガル政府観光局(Visit Portugal)は、生活費について「ポルトガルの生活コストは西ヨーロッパ諸国の中では比較的低い」と説明します。一方、現地メディアや OECD の統計では、賃貸住宅費の高騰が家計を圧迫していると繰り返し指摘されています(OECD, Affordable housing database)。
「物価は安い国」というイメージだけでなく、家賃は別枠で厳しめに見積もるスタンスが必要になります。
NIF(納税者番号)取得から契約完了までの手順
ポルトガルで正式な賃貸契約を結ぶには、まず NIF(Número de Identificação Fiscal:納税者番号) の取得が必須です。税務当局(Autoridade Tributária e Aduaneira)は、NIF を「ポルトガル国内のほとんどの経済活動に必要な個人識別番号」と説明し、銀行口座開設や賃貸契約、光熱費契約などに広く使われるとしています(Autoridade Tributária e Aduaneira, Informações sobre o Número de Identificação Fiscal)。
賃貸契約までの基本的な流れは次のようになります。
- NIFを取得する
取得方法は主に2通りです。 - 日本のポルトガル大使館・領事部で申請する
-
渡航後に現地税務署(Serviço de Finanças)で申請する
税務当局によると、EU以外居住者がNIFを取得する場合、原則として「税務代理人(representante fiscal)」の指定が必要とされます。現地居住者に依頼するか、NIF取得代行サービスを利用するケースが多くなります(Autoridade Tributária e Aduaneira, Representante Fiscal)。 -
銀行口座を開設する
多くの大家や不動産会社は、家賃支払いをポルトガルの銀行口座からの振込または口座振替で求めます。口座開設にも NIF が必要となるため、NIF → 銀行口座の順番で進めるのが基本です。 -
物件探しと内見
Idealista、Imovirtual などのポータルサイトや不動産会社を通じて候補を絞り、内見を行います。現地では「家賃の支払い能力(収入証明や銀行残高証明)」を重視する大家も多く、事前準備しておくと交渉がスムーズです。 -
契約条件の確認と合意
契約期間(例:1年更新)、解約通知期限、家具・家電の有無、家賃支払い方法を確認します。ポルトガルの賃貸契約は民法(Código Civil)および都市賃貸に関する特別法(NRAU – Novo Regime do Arrendamento Urbano)に基づいており、大家の更新拒否や値上げには一定のルールがあります。ポルトガル政府ポータル「Portal da Habitação」では、NRAU の概要や賃貸契約モデルを公開しています(Portal da Habitação, Arrendamento Urbano)。 -
契約書に署名し、初期費用を支払う
契約書(Contrato de Arrendamento)に署名し、敷金・前払い家賃・手数料を支払います。支払いは銀行振込が一般的です。現金払いでも必ず領収書(recibo)を受け取る必要があります。 -
居住登録・光熱費契約などの手続き
住民登録(現地自治体)、電気・ガス・水道・インターネットの契約を進めます。
NIFを日本にいるうちに取得しておけば、現地到着後すぐに銀行口座開設や物件探しに動けます。短期滞在ビザで下見に行き、そのまま長期賃貸へ切り替えるプランが立てやすくなります。
家具付き・家具なし物件の選び方
ポルトガルの賃貸物件には、次の2タイプがあります。
- 家具付き(mobilado)
- 家具なし(sem mobília)
それぞれの特徴は次のとおりです。
家具付き物件(mobilado)
- ベッド、ソファ、ダイニングセット、基本家電(冷蔵庫、洗濯機、オーブンなど)が付いているケースが多い
- 家賃は家具なしより高めに設定されることが一般的
- 初期費用を大きく抑えられ、到着直後から生活を始めやすい
- 海外移住者や短期滞在者向け物件に多く、更新時の条件変更や家賃改定が入りやすいこともある
家具なし物件(sem mobília)
- キッチン設備以外はほぼ空というケースもある
- 家賃は家具付きより抑えられ、長期で住むほどトータルコストで有利になりやすい
- IKEA や Conforama などで家具を買いそろえる必要があり、移住直後は時間とお金の負担が大きい
ポルトガルの消費者保護機関 DECO は、家具付き物件を選ぶとき、「家具や家電の状態を事前にしっかり確認し、契約書やインベントリリスト(inventário)に具体的に記載してもらうこと」を推奨しています。退去時の損傷トラブルを防ぐうえで、この点は重要です(DECO PROteste, Arrendamento de casa: direitos e deveres)。
最初の1〜2年を様子見期間と割り切るなら、次のような二段階戦略も現実的です。
- 家具付き物件で生活基盤を整える
- その間にエリア感覚や生活スタイルを固める
- 落ち着いてから家具なしの長期向け物件へ移る
移住前に日本でやっておくべき住居関連の準備
ポルトガルでの家探しをスムーズに進めるには、日本にいるうちから金融・書類・ライフライン周りを整理しておくことが重要です。X上でも、海外引越し準備が想像以上に大変だったという声が多く、「さっさと引越し‼️」と勢いで動きたくなっても、実際には細かい手続きが山ほどあることが分かります。
住居関連で最低限押さえておきたい準備を、チェックリスト形式で整理します。
1. 日本側の住所・住民票の整理
- 住民票を残すか、海外転出届を出すかを決める
- 日本の賃貸住宅を解約する場合、解約通知期限(1〜2か月前が多い)を確認する
- 住民票を抜くと国民年金・健康保険・住民税の扱いが変わるため、市区町村の公式サイトや窓口で確認しておく
2. 国際送金・外貨管理の準備
- ポルトガルへの家賃支払いに備え、海外送金しやすい銀行口座や Wise など送金サービスのアカウントを事前に開設する
- まとまった初期費用をいつ・どのレートでユーロに換えるか、大まかな計画を立てる
OECD の為替レート統計を見ると、ユーロ/円のレートはここ10年で大きく変動しています。一時的な円安局面では初期費用が想定以上に膨らむ可能性があります。「複数回に分けて送金する」「レートを見ながら少しずつユーロ建て資産を増やす」といったリスク分散も検討するとよいでしょう(OECD, Exchange rates)。
3. クレジットカード・デビットカードの整備
- 海外利用手数料の低いクレジットカードを複数枚用意する
- 海外ATMで現地通貨を引き出せるデビットカードやプリペイドカードも1枚あると安心
- 家賃の支払いは銀行振込が中心ですが、家具購入や当面の生活費にはカード決済が役立つ
4. 必要書類の原本・英語(できればポルトガル語)訳の準備
- パスポート、戸籍謄本、婚姻証明、出生証明など、ビザや家族帯同で使う書類
- 収入証明(源泉徴収票、確定申告書)、銀行残高証明書
- 可能であれば英訳・ポルトガル語訳と、公証・アポスティーユ取得まで済ませておく
賃貸契約時の「支払い能力証明」として使える可能性が高まります。
5. 家財の断捨離と輸送計画
- 家具付き物件に住む場合、日本から大型家具を持っていく必要はほとんどないため、処分・保管・売却の方針を決める
- 家具なし物件も視野に入れるなら、最低限持って行きたいもの(マットレス、デスク周りなど)をリスト化し、船便か航空便かを検討する
これらを日本で進めておけば、ポルトガル到着後は NIF取得 → 銀行口座開設 → 物件探し → 契約 の流れに集中できます。逆に、日本側の手続きが残ったままだと、時差と距離のあるやり取りが重なり、精神的・金銭的な負担が増えがちです。
家賃・住まいは海外移住の成否を左右する最大の固定費であり、ライフスタイルの土台でもあります。初期費用の規模感と、NIF取得をはじめとする実務的なステップを事前に把握しておけば、「なんとなく移住したい」という段階から、「いつ・いくら用意し、どの順番で動くか」という具体的な行動計画へと進めていけます。
まとめ
ポルトガルの家賃・住まい事情は、エリアや物件タイプによって大きく変わります。近年はリスボンやポルトを中心に家賃高騰が進みました。一方で、地方都市や郊外まで視野を広げ、不動産サイトや現地エージェント、短期滞在からの切り替えを組み合わせれば、予算に合った住まいを見つける道は十分残っています。
本記事で取り上げた家賃相場、賃貸契約の仕組み、生活費シミュレーション、準備リストを参考に、自分に合った家賃水準とライフスタイルを整理してみてください。そのうえで、無理のない予算と希望する暮らし方を照らし合わせながら、ポルトガル移住の具体的なプランづくりを進めていくことが大切です。
よくある質問(FAQ)

Q1. ポルトガル移住で「家賃込みの最低生活費」はいくらくらいを見ておくべきですか?
A. 単身の場合、都市と暮らし方でかなり変わりますが、次のレンジを目安にすると現実的です。
-
リスボン(単身・ワンルーム〜1ベッド)
→ 月 1,100〜1,700ユーロ(約17.6万〜27.2万円)
内訳イメージ:家賃 800〜1,200€/食費 200〜300€/交通費・光熱費など 100〜200€ -
ポルト・地方都市(単身)
→ 月 700〜1,000ユーロ(約11.2万〜16万円)
内訳イメージ:家賃 400〜700€/食費 200〜250€/その他 100〜150€
日本の都市部で「家賃込み12万円でギリギリ」という人であれば、ポルトや地方都市なら同程度の総額で、住居の広さや質を上げられる可能性がある一方、リスボン中心部はむしろ割高になりがちというイメージを持っておくとギャップが少なくなります。
Q2. 家賃を抑えたい場合、リスボンとポルト、地方都市のどこを選ぶのが現実的ですか?
A. 「どこまで家賃を落としたいか」と「インフラ・仕事・教育へのアクセス」をどう両立したいかで変わります。
-
家賃優先で、とにかく安くしたい
→ コインブラ・ブラガ・内陸の中小都市などの地方都市が有力。
ワンルーム〜1ベッドで 500〜800€、2〜3ベッドで 700〜1,000€ 程度が目安です。 -
コスパ重視で、都市的な生活も欲しい
→ ポルト中心部〜近郊がバランス良好。
リスボンより家賃が2〜3割安く、文化・仕事の機会も比較的豊富です。 -
利便性最優先(仕事・学校・医療を重視)
→ リスボン本体や近郊(オエイラス、カスカイス、シントラ等)。
家賃は高めですが、日本の大都市と同等以上のインフラが期待できます。
単身・リモートワーカーならポルトや地方都市、子どもの教育・医療を最優先するならリスボン都市圏を軸に考えるとプランを立てやすくなります。
Q3. ポルトガルで家を借りるとき、日本の「敷金・礼金・更新料」とはどう違いますか?
A. 仕組みがかなり異なります。概ね次のように押さえておくと混乱しにくくなります。
-
礼金・更新料
日本のような「礼金」や「更新料」の慣習は一般的ではありません。 -
敷金(Depósito de caução)
→ 家賃 2〜3か月分を求められることが多く、都市部では高めの設定が増えています。 -
仲介手数料(Imobiliáriaのフィー)
→ 基本的には大家側が払うケースが多いものの、
外国人向けや短期・家具付き物件などでは「借主が家賃1か月分相当」を負担する例もあります。
目安として「家賃の4〜5か月分が初期費用」と考えておくと安全です(敷金2〜3か月+初月家賃+場合により仲介手数料)。礼金・更新料がない分、日本とは費用のかかり方が違うと理解しておくとよいでしょう。
Q4. 外国人でもポルトガルで簡単に賃貸契約は結べますか?必要な書類は?
A. 以前より審査は厳しくなっており、「簡単」とは言いにくい状況です。外国人が一般的に求められるのは次のような書類です。
- パスポート
- NIF(納税者番号)
- 在留資格を示す書類(長期ビザ・居住許可カードなど)
- 収入証明(雇用契約書/給与明細/フリーランスの納税申告など)
- 銀行残高証明や預金残高のスクリーンショット
- 場合により、ポルトガル国内の緊急連絡先や保証人
近年は住宅不足で、大家が入居者を慎重に選ぶ傾向が強くなっています。観光ビザの段階でいきなり長期契約を結ぶのは難しいことも多いため、記事本文で紹介したように、
- AirBnBやUniplacesなどの短期〜中期滞在で生活基盤をつくる
- その間にNIFと銀行口座を整え、収入証明も準備する
- 条件が揃った段階で本格的な長期賃貸を探す
という二段階アプローチを取ると現実的です。
Q5. 家具付き物件と家具なし物件、どちらを選ぶのがおすすめですか?
A. 移住の段階と予定滞在年数によって適した選択が変わります。
こんな人には家具付き(mobilado)がおすすめ
- 移住初期でまだエリアやライフスタイルが固まっていない
- 3〜5年以内に別の国・都市へ移る可能性がある
- 初期費用を極力抑えたい
→ ベッド・ソファ・家電が揃っていれば、スーツケース数個で引っ越せるため、AirBnBやUniplacesからの移動もしやすくなります。
こんな人には家具なし(sem mobília)がおすすめ
- 同じ街に長期(5年以上)住むつもりがある
- インテリアにこだわりたい
- IKEA等でまとめて家具を買う予算と余裕がある
→ 家賃が家具付きより抑えられやすく、長く住むほどトータルでは割安になりやすいです。
迷う場合は、「最初の1〜2年は家具付きで様子見 → 街や生活スタイルが固まってから家具なしの長期向け物件に移る」という二段階戦略が現実的です。
Q6. 日本の『住宅セーフティネット制度』のような、公的な家賃支援や低所得者向け住宅制度はポルトガルにもありますか?
A. 日本の「住宅セーフティネット制度」と同じ仕組みではありませんが、ポルトガルにも家賃高騰対策や低所得者向け支援策はいくつかあります。
代表的なものとして:
-
Renda Segura(リスボン市の借り上げ制度)
市がオーナーから物件を借り上げ、地元住民に比較的抑えた家賃で貸し出す仕組み。 -
家賃補助や若年層向け支援
所得条件を満たす低所得世帯や若年層に対する家賃補助制度があり、OECD などのレポートでも紹介されています。
ただし、
- 情報は基本的にポルトガル語のみ
- 対象は主にポルトガル人・永住者・低所得世帯が中心
のため、日本から移住してきた外国人がすぐ利用できるとは限りません。老後の家賃負担軽減目的で移住する場合は、こうした公的支援をあてにせず、自分の年金・資産と家賃水準だけで成り立つかを基準にシミュレーションする必要があります。
Q7. 物件探しはいつ頃から始めるべきですか?日本にいるうちに契約まで進めても大丈夫でしょうか?
A. ポルトガルの賃貸市場は回転が早く、「良い物件ほど数日〜1週間で決まる」ことも多いため、日本から数か月前に本契約まで進めるのはかなり難易度が高いです。
おすすめのタイムラインは次のようなイメージです。
-
日本にいるうち(3〜6か月前):
→ Idealista / Imovirtual で相場感をつかむ、NIF取得の準備、資金計画 -
渡航の1〜2か月前:
→ AirBnB・Uniplacesなどで最初の1〜2か月の滞在先を予約 -
渡航後:
→ 現地から本命エリアを歩いて確認しつつ、内見予約→仮押さえ→契約へ進む
写真だけで長期契約を決めると、「狭いのに高い」「騒音がひどい」などのミスマッチが起きやすくなります。記事本文で紹介したように、「短期滞在 → 内見 → 長期契約」という3ステップを前提に動くと損をしにくくなります。


